MIRAGE
コラム

コラム




Amazonの売上もファクタリング対象?条件や注意点を解説!

Amazonや楽天市場などのネットショップを活用して商品を販売されている事業者の方にとって、資金繰りは頭を悩ませる困った問題になりがちです。販売後、各ECサイトから入金があるまでタイムラグが生じるため、場合によっては商品の仕入れが間に合わなくなってしまうということもあるようです。
中小企業の資金調達方法として普及しつつあるファクタリングは、個人事業主の方でも利用することが可能です。場合によっては、Amazonなどの売り上げでもファクタリングを利用すれば即日現金化することができるケースもあります。

ファクタリング取引の対象となるものは、利用者が持っている売掛債権です。ファクタリングは、個人・法人の事業者の方が保有する“売掛金=売掛債権”をファクタリング会社に売却することでスピーディに現金化する取引です。利用者は、売掛金の本来の入金日を待たずに現金を入手 ファクタリングは、
「大量に販売できたけれど入金日までまだ時間がある…」
「次の仕入れのためにすぐにお金が必要!」
といったケースではとても役に立つ資金調達方法といえるでしょう。

ファクタリングは売掛金の現金化

ファクタリングで売却(現金化)することができるのは、売掛債権のみです。売掛債権がない場合や、あまりにも少額の場合(※)にはファクタリング会社に売却することができません。
※ファクタリング会社にもよりますが、ファクタリングでは一定の手数料が発生します。利用者には「売掛金-手数料(売掛金の●%)=売却代金」が支払われる仕組みなので、売掛金が少額の場合は入手できる金額がかなり少なくなってしまうのです。ファクタリング会社によっては「●万円以下の場合はお取り扱いできません」といった案内をしているところもあるようです。

Amazonなどネットショップの売り上げ=売掛債権

では、Amazonなどのネットショップで販売した売掛金はどうかというと、基本的には“ネットショップの売掛金もファクタリングの対象になる”と考えて問題ありません。
Amazonや楽天市場などに出店している事業者や、BASEなどを使って独自のネットショップを運営している事業者が持っている売掛金は、全て売掛債権に該当します。独自のオンラインストアを運営しているという方でも同様です。

Amazonで販売して得た売り上げは、約2週間程度で口座へ振り込まれる仕組みになっています。この2週間というタイムラグを待たずに現金を入手したいという場合にファクタリングの利用を検討されることと思います。Amazonの売掛金をファクタリングで現金化する場合のメリットや注意点は次の通りです。

メリット

スピーディに現金を入手できる

ファクタリング会社によっては、即日入金可能をうたっているところも少なくありません。本来ならば約2週間待たなければ手に入らない売掛金が(手数料を差し引いた額ではありますが)即日入手できるという点は、特に次の仕入れを急がなければならない場合においてとても役に立つでしょう。

借金ではないので信用情報に影響がない

ファクタリングは売掛金の売却・債権譲渡という取引ですので、借金になりません。金融機関が提供する融資とは全く別の取引なのです。
金融機関から融資を受けると負債が増加してしまいますが、ファクタリングは借金ではないため信用情報や決算書の項目に影響を及ぼしません。

銀行よりも審査が通りやすい

金融機関で融資を申し込む場合、赤字決算があったり既に負債があったりするとなかなか審査を通過することができません。審査基準が厳しいため、融資を受けられなくて困っている中小企業や個人事業主が後を絶たない現状です。
ファクタリングでも取引を行う際には審査が行われますが、金融機関の審査とは異なり、赤字決算がある事業者などでも比較的通過しやすいといわれています。それは、ファクタリングで審査の主な対象(※)となるのが“利用者”ではなく“売掛先”であるためです。
ファクタリングは“借金”ではないため、利用者は“返済”する必要がありません。そのかわり“売却”した“売掛債権”を、のちにファクタリング会社が“回収”します。売掛先がきちんと代金を支払ってくれれば問題なく回収することができるのですが、万が一売掛先が代金を支払わない場合、回収できなかった金員はファクタリング会社の損失となります。
そのため、ファクタリング会社にとって審査の対象となるのは主に“売掛先”なのです。利用者に赤字決算があっても審査に通りやすいのはこのような事情があるためです。
逆に売掛先の支払い能力に不安がある場合はファクタリングの審査に通りづらくなりますが、売掛先がAmazonや楽天などの大手企業というネットショップ事業者の方なら比較的審査を通過しやすいといえるでしょう。
※利用者については一切審査しないというわけではありません。また審査基準は各ファクタリング業者や取引内容によります。

注意点

保有する売掛金以上の高額な現金を入手することはできない

売掛金には上限があります。ファクタリングは融資ではありませんので、現金化できるのは保有している売掛金の金額分だけしかありません。
もちろん、一度ファクタリングで現金化した売掛金は、他のファクタリング業者で2重に現金化するといったことができません。
そして本来の入金日に入金される売掛金は、全額ファクタリング会社へ支払いとなります。

売掛金をファクタリングにし続けていると損失が多くなる

Amazonなどネットショップの入金日を待たずに売掛金を現金化するということは、単に本来の入金日を数日早めるということにすぎないのです。しかもファクタリングの手数料が差し引かれますので、金額的には損失が生じてしまいます。一時的な仕入れ費用の確保としては非常に使い勝手がいいかと思いますが、中・長期的に売掛金のファクタリングを利用しつづけていると資金繰りが更に厳しくなりかねません。

ファクタリングは、売掛金(売掛債権)を活用できる便利な資金調達方法です。Amazonなどネットショップの売り上げについても売掛債権としてファクタリング会社に売却=最短で即日現金化することが可能です。手数料が発生するため、売掛債権の金額によってはファクタリングに適さないこともございますので、利用を検討するファクタリング会社に相談していただくのがおすすめです。
また、ファクタリングはネットショップからの売り上げの入金日を待たずに現金を入手することができるので、急な仕入れに対応するための手段として非常に便利ではありますが、手数料という損失が生じるため、長期的な利用では資金繰りに苦しむことに繋がりかねません。あわせてネットショップの運営状況について定期的に見直していただくことも大切かと存じます。

【新着記事】