コラム
Chatwork先払いとは?早期入金等ファクタリングの疑問を解説
フリーランスや個人事業、または中小企業の業務連絡ツールです。公式サイト(※参考①)によれば、中小企業向けビジネスチャットとしては国内利用者数がNO.1ということで非常に普及しているビジネスチャットツールといえるでしょう。 このChatworkが運営しているサービスに「Chatwork先払い」や「Chatwork早期入金」があります。いずれも手持ちの売掛金を最短当日に現金化して入金する資金調達方法ということで、借入・融資ではなくファクタリングという取引になります。 今回は「Chatwork先払い/早期入金」それぞれの特徴や2つの違いを解説します。
目次
Chatwork先払い
Chatwork先払いはフリーランス・個人事業主向けに売掛金を最短即日で現金化するファクタリング(2社間ファクタリング)という取引を提供しています。
https://pf.chatwork.com/prepaid/
一般的にフリーランスや個人事業主の方は、大手の企業や長年黒字経営を続けている企業などに比べれば、金融機関での融資が受けづらい傾向があります。ましてや独立したばかりのフリーランスの方や、前年度の決算書に赤字決算があるといった場合には、更に審査に通りづらくなるため資金調達で難航することがほとんどです。
そんななか新しい資金調達方法として注目されているのがファクタリングという取引です。売掛金をファクタリング会社に売却し、支払期日を待たずに現金を入手する方法です。
Chatwork先払いでは、フリーランス・個人事業主が利用しやすいファクタリング取引を提供しています。
対象とする利用者
【フリーランス、個人事業主】
一般的にフリーランスや個人事業主は保有している売掛金の額があまり多くないため、法人に比べると他社ではファクタリングを断られるケースも少なくありません。Chatwork先払いはそのようなフリーランス・個人事業主に特化したファクタリングサービスとなっています。たとえば次のようなケースでも資金調達をすることが可能です。
Chatwork先払いと提携している企業
ペイトナーファクタリング(旧yup 先払い) https://paytner.co.jp/factoring
Chatwork先払いはペイトナーファクタリング(旧yup先払い)という個人事業主・フリーランス向けのファクタリング業者と提携しています。
ペイトナーファクタリングは、AIを使った審査を行い、スピーディに売掛金を買い取り、最短即日に現金化することが特徴です。事業計画書など複雑な書類を必要とせず、①請求書②顔写真付き身分証明書③確認資料の3点をアップロード提出することで審査ができるようになっています。ただし、初回で売却できる売掛金の金額は25万円までと少額に設定されています。
小額から買い取ってもらえる
Chatwork先払いでは、ペイトナーファクタリング(旧yup先払い)と同様、AIによる審査と少額からの利用開始が特徴です。
新規利用者の場合、Chatwork先払いを利用できる限度額は1回につき15万円までです。その後の利用状況に応じて限度額が増額するシステムですが、限度額が増えても少額から利用できるという点については変わりありません。
中小企業を対象とした一般的なファクタリング業者では、十万~数十万円、数百万円などの高額な売掛金を取り扱っているため、少額の売掛金しか保有していない場合には利用を断られるケースもあるようです。その点Chatworkでは利用可能額がそもそも少ないため、保有する売掛金があまり高額でない方にとっては使いやすいサービスといえるでしょう。
Chatwork早期入金
Chatwork早期入金は、中小企業の法人向けファクタリングを提供しています。
https://pf.chatwork.com/factoring/
中小企業であっても銀行での融資を断られることは少なくありません。ましてや前期の赤字決算や社会保険・税金の滞納があるばあいでは、融資の審査に通過するのはかなり厳しいといえるでしょう。
こうしたマイナス要素を抱えている中小企業・法人事業主の方であっても、売掛金を保有していればファクタリング会社を利用して資金調達をすることができます。
Chatwork早期入金では売掛金を最短で即日現金化することが可能ですので、融資が下りず資金繰りに困っている法人にとって使いやすいファクタリングサービスといえるでしょう。
対象とする利用者
【中小企業法人】
ファクタリングは、そもそも中小企業の資金調達方法として国が認め、債権に関する法律の整備などを経て普及しつつある取引です。ファクタリング取引にはいくつかの種類がありますが、Chatwork早期入金ではスピード感を重視しているためAI審査や2社間ファクタリングを採用しています。次のようなケースで使いやすいサービスといえるでしょう。
Chatwork早期入金と提携している企業
ピーエムジー株式会社 https://p-m-g.tokyo/
Chatwork早期入金はピーエムジー株式会社と提携しています。ピーエムジー株式会社がChatwork株式会社から利用者の情報提供を受けて利用者が保有する売掛債権を買い取るという仕組みになっています。
ピーエムジー株式会社では、“売掛債権早期資金化事業”としてファクタリング取引を行う事業を提供しており、2社間ファクタリング、および3社間ファクタリングに対応しています。個人・法人を問わず利用することが可能です。最短で即日~3日で資金調達ができるようです。
高額な売掛金を買い取ってもらえる
Chatwork早期入金は、フリーランス・個人事業主向けのChatwork先払いに対する法人向けのサービスといった位置づけとなっています。Chatwork先払いでの上限金額は15万円であるのに対し、Chatwork早期入金では最低数万円~数億円の売掛債権に対応(※)しています。
※買取1回あたりの合計金額50万円以上で申請可能となるようです(※参考②)。
その他ファクタリング業者との違いはある?
Chatwork先払い/早期入金は、フリーランスや個人事業主、法人事業主が売掛債権を活用して資金調達をするという取引を提供しています。内容としては、利用者が保有する売掛金を買い取り、手数料を差し引いた金額を、最短即日で利用者に対し支払うというものです。これは一般的に「ファクタリング」と呼ばれる取引です。
Chatwork先払い/早期入金では、それぞれペイトナーファクタリング/ピーエムジー株式会社と提携しており、各社が提供するサービスに基づいて審査・買取が行われています。
基本的には一般的なファクタリングと同じ
Chatwork先払い/早期入金が提供している取引は、他のファクタリング業者同様、ファクタリングという取引になります。
ただし各社のWEBページを見る限り、取引内容の説明において「ファクタリング」という取引名称を使っていません。ファクタリングは、国が法律を整備して中小企業の新しい資金調達方法として広くすすめている取引なのですが、一部では「ファクタリング」と名乗る悪徳業者が存在しているため、一般的に良くない取引というイメージを持たれることもあります。そのため、一部の業者ではあえて「ファクタリング」という言葉を使わずにファクタリング取引を案内しているケースがあります。Chatwork先払い/早期入金に関しても同様のケースではないかと推測されます。Chatwork先払い/早期入金については、提携している会社のWEBページまで確認しましたが違法性のある説明は見られませんでしたので、安心して利用することができそうです。
審査の基準や買取可能額(限度額)、手数料率の設定、現金化スピードなどについてはファクタリング業者ごとに異なりますので、ご利用にあたって他のファクタリング業者と比べたり相見積もりをとったりしていただいてもいいかと思います。
ただしフリーランスや個人事業者向けの少額からのファクタリングサービスはあまり多くないので、Chatwork先払いは少額から利用したい方にとっては使いやすいでしょう。
特徴①オンラインで面談でき、全国どこでも使える
Chatwork先払い/早期入金は、いずれもオンラインで手続きを進めることが可能です。
金額や内容によっては対面が必須となる場合もあるようですが、東京・大阪・福岡に支店が配置されているため国内どこでも対面で案内・契約可能となっています。
特徴②売掛先への通知がない
Chatwork先払い/早期入金の提供する資金調達サービスは、一般的に2社間ファクタリングと呼ばれる取引です。取引先(売掛先)に知られずに売掛金を現金化することができる取引方法です。
フリーランスの場合、報酬が入るまでにタイムラグがあるというケースは少なくありません。また一つの案件にかかる時間が長いケースや、仕入れた商品を加工して販売する(例えばリフォーム業など)という業種にとっては、資金繰りに頭を悩ませることも多いようです。
かといって、会社という後ろ盾のないフリーランスの方や独立したばかりの個人事業種にとっては、資金繰りで困っているということを取引先(売掛先)に知られると信頼関係が揺らぐのではないか、という心配もあることでしょう。たとえば売掛金の早期払いを取引先に依頼するといったことはなかなか難しいのではないかと思います。
Chatwork先払い/早期入金で提供しているのは、2社間ファクタリングになりますので、取引先に知られずに資金調達をすることができるのです。
導入について
Chatwork先払い/早期入金を導入したい場合、各WEBページから申し込みをしてすぐに始めることができます。まずは現金化したい売掛金の請求書を用意し、無料見積を依頼してみましょう。
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