コラム
銀行・ノンバンク・ファイナンス計ファクタリング会社11選!
銀行やノンバンク(信販会社など)でもファクタリングサービスを提供している会社があります。銀行やノンバンクには、金融取引や資産に関する豊富な知識を有する専門家がいることから、ファクタリングサービスにおいても安心して取引ができると考えている利用者もいらっしゃるでしょう。
銀行やノンバンクが提供するファクタリングサービスには独特の特徴があると言われています。銀行系、ノンバンク系それぞれの特徴と、一般のファクタリング会社との違いを解説します。
目次
銀行系ファクタリング会社一覧
銀行が提供するファクタリングサービスや、大手銀行の子会社としてファクタリングを取り扱っているファクタリング会社は銀行系ファクタリングと呼ばれています。メガバンク~地方銀行など様々な銀行系ファクタリング会社がある中から、今回は6社紹介させていただきます。
メガバンク
メガバンクでは各銀行の子会社がファクタリングサービスを提供しています。
会社名 | 提供しているファクタリングサービス |
みずほファクター http://www.mizuho-factor.co.jp/ | ・保証型ファクタリング ・国際ファクタリング ・電子記録債権(でんさい) |
三菱UFJファクター https://www.muf.bk.mufg.jp/ | ・保証型ファクタリング ・国際ファクタリング ・電子記録債権(でんさい) |
三井住友ファイナンス&リース https://www.smfl.co.jp/ | ・買取型ファクタリング(売掛債権・手形) ・電子記録債権(でんさい) |
中小企業にとって、ファクタリングは主に資金調達方法の一種として普及していますが、ファクタリングには実は様々な種類があります。大手メガバンク3社では、資金調達方法としての一般的な買取り型ファクタリングを提供しているのは三井住友ファイナンス&リースのみのようです。他二社においては、売掛債権を保証する保証型ファクタリング(国内取引において、売掛先の倒産などで売掛債権が回収できなくなった時に、保証金が支払われるサービス)と国際ファクタリング(国際取引による売掛債権を保証するファクタリング)が主なサービスとして提供されています。
保証型ファクタリングや国際ファクタリングは、ファクタリングの中でも手続が複雑で専門性が高いサービスです。ファイナンスサービスに特化した大手メガバンクの子会社だからこそ提供できるファクタリングサービスと言えるでしょう。
電子記録債権(でんさい)は、電子データで記録された電子債権で、譲渡・割引ができるという特色を持った債権です。買取り型ファクタリングによる資金調達にくらべると利便性は劣りますが、期日前に現金を入手できるという点は共通しています。でんさいファクタリングと呼ばれるファクタリングは、専門性が高く扱いが難しいことからごく一部の会社しか扱っていません。
大手メガバンクが提供しているサービスは、専門性が高く複雑な取引が中心です。銀行系ならではのラインナップと言えるでしょう。
地方銀行など
地方銀行では銀行の取扱商品の一環としてファクタリングサービスが提供されています。
銀行名、サービス名(ある場合) | 提供しているファクタリングサービス |
スルガ銀行【e-BUSINESS DIRECT】 | 診療報酬ファクタリング |
足利銀行 | 一括ファクタリング |
山口銀行 | 一括ファクタリング |
メガバンク同様、地方銀行においても一般のファクタリング会社が展開している買取り型ファクタリングと同様のサービスは提供されていないようです。
スルガ銀行の診療報酬ファクタリングは、買取り型ファクタリングと似たサービスで、介護・医療機関の診療報酬債権(※)を買取りし、国保や社保などから支払われる期日より先に入金するというものです。
足利銀行、山口銀行の一括ファクタリングは、自社・売掛先・ファクタリング会社(この場合は銀行)の3社間であらかじめ契約を結び、売掛が派生したらファクタリング会社が売掛債権を一括して買い取って期日日または期日前に自社へ支払うという方法です。従来の「手形」に代わる決済システムであり、買取り型ファクタリングとは内容が異なります。
診療報酬ファクタリング、一括ファクタリングともに手続きが煩雑であるため、一般のファクタリング業者では取り扱っていないケースも少なくありません。銀行ではファイナンスサービスの一環として提供することができるので、専門性や豊富な知識を要する複雑なファクタリングサービスを取り扱うことができるようです。
※診療報酬債権とは
病院で患者が窓口で支払うのは、かかった医療費の1~3割です。医療機関らは、残りの金額について健康保険協会に請求し、後日、国保や社保から医療機関らに支払われるという仕組みになっています。診療報酬債権とは、医療機関らが国保や社保に請求した医療費を指します。
銀行系ファクタリングの特徴
銀行系ファクタリングでは、主として法人企業向けに一般のファクタリング会社が取り扱いしづらいファクタリングサービスを取り扱っています。複雑かつ極めて専門的な知識を必要とする取引においても、金融機関としての知識や専門性を有しているため幅広い取引に対応できるようです。
しかしながら、法人・個人事業主による中小企業の資金調達方法として、
といったお悩みを直接的に解決するようなファクタリングサービスは取り扱いがあまりありませんでした。
メリット
専門知識や専任スタッフを必要とする複雑なファクタリングに対応している点、信頼のおける銀行系ファクタリングなら安心して利用できるという点に関しては大きなメリットと言えるでしょう。
ノンバンク系ファクタリング5社紹介!ノンバンク系の特徴は?
ノンバンクとは、銀行以外の金融機関を指します。クレジットカードやローンなどの金融サービス(融資)を取り扱う信販会社や消費者金融、リース会社などの総称です。
ファクタリング会社名 | 主な取り扱い内容 |
アイフルビジネスファイナンス https://www.aiful-bf.co.jp/products/factoring/ | 買取り型ファクタリング 売掛債権担保融資 |
GMO BtoB早払い https://www.gmo-pg.com/lpc/hayabarai/ | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
オリックス https://www.orix.co.jp/grp/business/factoring.html | 買取り型ファクタリング 診療報酬ファクタリング 売掛債権担保融資 |
日本中小企業金融サポート機構 https://chushokigyo-support.or.jp/ | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング 金融機関の紹介 M&A |
SBI 入金QUICK https://seikyuquick.sbi-bs.co.jp/ | 買取り型ファクタリング 請求書の発行・消込業務 |
ノンバンク系ファクタリングでは、一般のファクタリング会社が提供する買取り型ファクタリングサービスを提供しています。買取り型ファクタリングには2社間ファクタリング/3社間ファクタリングと2種類の取引がありますが、どちらも取り扱い可能、または状況に応じて対応可能としている会社がほとんどです。
ノンバンク系では、一般のファクタリング会社では取り扱えない“売掛債権担保融資”(※)を提供できるほか、金融機関に融資の紹介やM&Aなどファクタリングの他にもファイナンスサービスを提供しているという特徴があります。
※売掛債権担保融資は、売掛金を担保としてお金を融資する貸金業です。一般のファクタリング会社は貸金業者ではないため取り扱いの許可がありません。しかしノンバンク系は元々が貸金業者ですので、合法的にサービスを提供可能です。
まとめ
銀行系ファクタリングとノンバンク系ファクタリングは、それぞれ特徴や特化している部分が異なりますが、いずれもファイナンスサービスの一環としてファクタリングを取り扱っています。銀行系・ノンバンク系ファクタリングを検討される際は、以下の点にご注意ください。
専門性の高い複雑なファクタリングを利用することができる
一般のファクタリング会社では売掛債権の買取り型ファクタリング取引だけを提供している場合がほとんどですので、診療報酬ファクタリングや国際取引を利用したい、融資も含めて検討しているという方は、銀行系・ノンバンク系のファクタリング会社を視野に入れていただくとよいかと思います。
個人事業主やフリーランスの場合は利用しづらい
銀行系・ノンバンク毛ファクタリングは、法人企業向けにサービスを展開していることが多いので、個人事業主やフリーランスの場合は利用しづらい可能性が高いです。
売掛金が少額だと取り扱ってもらえない
銀行系・ノンバンク系ファクタリングは、大手金融機関が提供しているサービスの一部であるため、悪徳業者や違法取引の心配をせずに安心して利用することができます。しかし、一般のファクタリング会社にくらべると対応可能額(最低買取り額が数十万、100万円~最高額が1億円などというファクタリング会社も多いです)。が高額であるため、利用したくても利用できないというケースもあります。
銀行系ファクタリングでは買取り型ファクタリングの提供が少ない
銀行系ファクタリングでは、スピーディな資金調達をするための買取り型ファクタリングには対応していないケースが多いです。一般的な買取り型のファクタリングを利用したい場合は、ノンバンク系または一般のファクタリング会社の方が利用しやすいかと思います。
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