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ファクタリングをやめたい!成功するために必要な3つのこと

ファクタリングはとても便利な資金調達方法ですが、利用の際には高い手数料が発生するため、ファクタリングを利用することが慢性化してしまうと資金繰りがショートする可能性もあります。現在ファクタリングを利用している方の中には過度なファクタリング利用のため「やめたいけどやめられない…」というループに陥ってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、ファクタリングをやめる方法について解説します。やめる前にやった方がいいこと、やめた場合のメリット・デメリットをご紹介していますので、ファクタリングをやめたい方にぜひ参考にしていただければ幸いです。

ファクタリングをやめたいと感じるきっかけやタイミングは、2社間ファクタリングを利用している場合と3社間ファクタリングを利用している場合で異なるようです。

2社間ファクタリング利用者の場合

2社間ファクタリングでは、売掛金をファクタリング会社に売却して即座に現金を入手することができますが、高い手数料が差し引かれます。利用者は、売掛金が取引先から入金されたら約束の金額をファクタリング会社に支払わなければなりませんが、①ファクタリングを利用して現金化してから数か月経過していること②受け取った現金よりも大きい金額を支払わなければならないことなどの理由から、自社に売掛金が入ってきたタイミングで他の負債や税金、家賃の支払いなどに差引かれてしまってファクタリング会社に支払う現金が足りなくなるという状況に陥ることがあります。ファクタリング会社に支払うことができない=ファクタリングをやめたい、と考えるケースが多いようです。

3社間ファクタリング利用者の場合

3社間ファクタリングでは、売掛金が取引先から直接ファクタリング会社に支払われる仕組みですので、一時的にでも自社に売掛金が入ってくることがありません。そのため売掛金をファクタリングで現金化し続けるという慢性的なループに陥り、手数料という損失に利益を取られてしまうことから徐々に資金繰りが悪化し、気が付けば経営状態がショート寸前…という状況に陥ることがあります。手数料がとられなければもっと利益が上がるはず=ファクタリングをやめたい、という考えにつながるケースが多いでしょう。

ファクタリングはこわい?

このような資金繰りの悪循環は、例えば金融機関からの融資でも“多重債務”や“債務超過”、“自転車操業状態”としてのしかかる可能性が大いにあるため、ファクタリングの利用に限ったデメリットではありませんが、いずれにせよ資金繰りを早急に改善させる必要があります

ファクタリングは借金ではないので、利息を抱えるよりも負担が少なくなることもありますが、あくまでも売掛金の前払いにすぎませんので、一時的な資金調達にしかなり得ません。ファクタリングというサービスに頼るだけになってしまうと借金の返済と同じような負担を感じる可能性があるということなのです。
しかし、経営状態を向上させるための工夫をしながらファクタリングを利用していただければ、ファクタリングは非常に便利なサービスです。ファクタリングをやめる秘訣もこの“経営状態を向上させる工夫をする”という点にあります。ファクタリングという取引=こわいもの…ということはございませんので、ご安心ください。

既にファクタリングを利用している売掛金については、途中で放棄(支払いを放棄、または売掛金が入ってきていないのにファクタリング会社にお金を支払うなど)することはできません。ファクタリングをやめる=現在利用しているファクタリング取引が終わったら、次の売掛金は売却しない(ファクタリングしない)ということになります。
著しくファクタリングサービスに頼った資金繰りをしている企業では、急にファクタリングをやめてしまうことで急激な資金難を招く可能性が高いでしょう。もしも資金繰りのために高額な融資を受けたり、売掛金を担保とする貸付を利用したりとファクタリングに代わる資金調達方法を利用するとなれば、ファクタリングをやめる意味がありません
そこで、ファクタリングをやめる前にいくつか準備しておきたいことをご紹介します。

やめる前にやった方がいいこと

ファクタリングをやめたいけれどやめられないという時、まずはファクタリング以外の部分で工夫できる余地がないか探してみましょう。

銀行からの融資がある場合、返済計画をリスケする

ノンバンク系のビジネスローンの場合は一般的に年利10~15%と高額な利息が発生しますが、銀行からの融資の場合は、年利4%以内でリスケできる可能性があります。2009年に施行された中小企業金融円滑化法(※参考①)によってリスケが認められやすい状況にあるため、リスケを試したことがないのであれば返済計画の延長または一時的な返済金額の減額を相談してみてもよいでしょう。

売掛先からの入金を早めてもらう

売掛先との関係性が良好な場合、売掛先からの入金を少し早めてもらうことで資金繰りを調整することができる可能性があります。売掛金をファクタリングに利用していない売掛先からの入金を早めてもらうことができれば効果が得られます。

ファクタリング会社に相談する

もし2社間ファクタリングを利用しているのであれば、支払期日についてファクタリング会社に相談してみる価値はあります。ファクタリング会社の方でも利用者の経営状態が厳しいという事情を理解していることから、事前に利用者からの相談があれば支払いを少し待ってくれるケースもあります。仮に、事前相談なく支払いが滞った場合には遅延損害金や損害賠償金を請求される恐れがあるため、万が一売掛金を使ってしまってすぐには支払えないという時には、ファクタリング会社に連絡することを忘れないようにしてください。
ただし、ファクタリングの分割払いは違法行為にあたるため利用することができません。ファクタリングは売掛債権の買い取りですが、それを分割払いにしてしまうと「売掛債権の担保融資を分割払いで返済する(利息も生じる)」ということになり、貸金業に該当します。貸金業としての登録がないファクタリング会社から分割払いを持ち掛けられた際は違法取引にあたるため、応じないようにしましょう。またこのような違法取引を持ち掛けるファクタリング会社は悪徳業者の可能性があるため、ファクタリング会社の乗り換えをご検討ください。

やめる方法

ファクタリングをやめる=一時的に売り上げが入ってこない状況が一定期間続くことになります。この期間を何とか持ちこたえることが大切です。そのために必要なのは、余剰金を作ることです。といってもすぐに利益をアップさせることはかなり難しいので、まずは無駄な支出の見直しが中心になります。

無駄な支出や経費を見直し、少しでも余剰金を作る。

毎月の固定支出と変動支出を把握し、無駄な支出があれば見直しを行います。仕事上必要な経費を除いて無駄使いは削れるだけ削りましょう。
仮に売り上げが上がったとしても、営業経費や人件費など支出も増加するため直接的な利益の向上にはつながりにくいです。対して、支出を削減することはすぐに利益の向上につながります。

ファクタリング会社の手数料も様々。乗り換えを検討する。

ファクタリング会社によって手数料は様々に設定されています。また、2社間ファクタリングよりも3社間ファクタリングの方が手数料は安いという傾向もあります。総合的にメリット・デメリットを鑑みて、ファクタリング会社の乗り換えを検討するのもよいでしょう。

売掛金は全額ファクタリングせず、必要な分だけ利用する。

ファクタリングを利用する際、売掛金の100%を買い取ってもらう必要はありません。例えば「税金の支払いだけは済ませたい…高額な売掛金があるが、半分だけ現金化したい」といった場合にも柔軟に対応してもらうことが可能です。
ただ、ファクタリング会社によっては最低買取金額が決まっていることも多く、対応が異なる可能性がありますので、事前に確認しておきましょう。どうしても必要な金額だけを現金化することで、ファクタリングにかかる手数料も抑えることができ、無駄な経費の見直しにも繋がります。

ファクタリングをやめることで生じるメリットは、手数料分の損失を利益に還元できるという点にあります。手数料率はファクタリング会社によりますが、ファクタリングを利用している売掛金の額が大きければ大きいほど手数料が高くなるため、損失は少なくありません。
反対にファクタリングをやめることで生じるデメリットは、一時的に資金繰りがショートする可能性があるということです。ファクタリングをやめる前に準備を整え、支出の削減に努めておく、新たな売り上げを立てるなどの工夫ができれば、資金難を乗り越えられる可能性は高まります。

ファクタリングは短期的・一時的な資金調達方法としてとても便利なサービスですが、手数料が生じるので長期利用には不向きな取引です。かといって、何も準備をせず安易にファクタリングをやめたり、支払いが困難だからといってファクタリング会社に無断で支払いを遅延したりすることは、余計な負債を増やしたり経営状態を悪化させたりする恐れがありますので注意してください。

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